京都市は四条通の交通渋滞対策に乗り出す。京都市の門川大作市長は17日の記者会見で「(四条通を)カーナビの主要道路から外してもらう」という意向を明らかにした。歩道を拡幅するため、一部区間で片側2車線の車道を1車線に減らす工事を進めるなか、車の渋滞が慢性化しつつある。一般車両の流入を減らして渋滞を緩和したい考えだ。
市によると、烏丸通―川端通の約1.1キロメートルの区間をカーナビの案内で優先的に表示される主要道路から外すよう、一般財団法人「日本デジタル道路地図協会」を通じて大手カーナビ各社に要請した。これが受け入れられれば、カーナビ利用者がルート検索をした際、四条通が表示されにくくなる見込み。京都市は今年秋頃には地図データが更新されるとみている。
京都市は観光や買い物を後押しするため、四条通の歩道幅を従来の3.5メートルから最大6.5メートルに広げる工事を進めている。ただ車道が片側1車線に減ったことでバスの運行に遅延が生じるなど、渋滞が顕在化している。
京都の道路事情に詳しくない府外からの観光客がマイカーで四条通の渋滞に巻き込まれるケースも多いという。カーナビのルート検索で推奨されないようにして、一般車両の流入を抑制する狙いだ。