津市長選は19日告示され、立候補をただ一人届け出た無所属現職の前葉泰幸氏(53)=自民、民主、公明、維新推薦=が無投票で再選を果たした。同市長選の無投票当選は37年ぶり。
前葉氏は同日午後5時、無投票での再選が決まると、選挙事務所がある津市東丸之内で支持者に祝福されながら万歳三唱した。前葉氏は「2期目の市政に向け、背中を押していただいた。(2006年に10市町村が)合併してよかったと思える津市になるように、新たな決意で仕事をしていきたい」と力を込めた。
前葉氏は昨年11月に立候補を表明。防災や医療・福祉分野での1期目の実績を強調し、2期目の公約には、中学卒業までの医療費無料化や高齢者のコミュニティバスの運賃無料化など社会保障の充実を掲げた。
前葉氏は「合併で職員数を2割削減したことで財政の健全化を果たすことができた。さらに行政サービスを充実させていきたい」と抱負を述べた。前葉氏は前回の11年の選挙で民主党系地域政党の「新政みえ」の推薦を受け、民主と連合三重も協力して、自民党の推薦する候補者らを破って初当選した。