22日午前10時20分ごろ、東京・永田町の首相官邸で、小型の無人飛行機(ドローン)が屋上に落下しているのを職員が見つけた。警視庁によると、けが人はいない。同庁が所有者や落下した経緯などを調べている。
首相官邸の屋上で見つかった無人小型機・ドローンを調べる捜査員ら(22日、東京・永田町)
首相官邸の屋上に落下したとみられる無人小型機「ドローン」(左の段ボールの下)(22日午前)=共同
同庁によると、発見されたドローンは直径約50センチ。小型カメラや長さ約10センチのペットボトルのようなものが付いていた。機体に放射線を示すマークが描かれているほか、発えん筒のようなものが取り付けられていたとの情報もある。
政府高官は22日、ドローンについて「(どこの物かは)分からない。調べているが(危険性は)ない」と話した。テロかどうかも不明という。
同庁幹部は「空中の飛行物の警戒の仕方を検討する必要がある」としている。
米首都ワシントンでは今年1月、ホワイトハウス敷地内にドローンが墜落しているのが見つかった。日本でも神奈川県のマラソン大会で、女性スタッフがドローンに接触して軽傷を負ったほか、名古屋市の繁華街にドローンが墜落する事故も起きた。