【カトマンズ=共同】ネパール内務省は1日、同国の大地震による死者は6204人になったと明らかにした。近隣国を含めた犠牲者数は6300人を超えた。1日付の地元紙ヒマラヤン・タイムズによると、北東部シンドパルチョーク地区では約3千人が行方不明となっている。犠牲者は、さらに増える恐れが出てきた。
ロイター通信によると、内務省当局者は4月30日、被災した山村地域での救援活動に使用するヘリコプターが不足しているとして、国際社会にヘリの派遣や貸与を訴えた。
ネパール政府は同日、被害が把握できていない山村地域へ向けたヘリによる支援活動を本格化させた。日本の医療チームも同日午後、死者が多く出ているシンドパルチョーク地区にヘリで入った。
首都カトマンズでは30日、倒壊した建物のがれきから少年(15)に続き女性(24)が地震発生から5日ぶりに、奇跡的に救出された。内務省報道官は30日、女性は42歳と発表していたが、警察当局は1日、24歳と訂正した。
近隣国のメディアによると、各国の死者数はインドで73人、中国で25人、バングラデシュで4人。