香川県・小豆島の土庄町の水道工事会社事務所兼住宅で、経営者夫婦が頭から血を流して死亡しているのが見つかった事件で、夫の喜田春夫さん(65)が、4月29日深夜まで知人と会っていたことが、1日分かった。県警は殺人事件と断定し、小豆署に捜査本部を設置。春夫さんは30日未明から早朝の間に殺害された可能性が高いとみて詳しく調べている。
捜査関係者によると、春夫さんは30日午前0時ごろまで知人男性(66)と会っていた。同日午前8時に出勤した女性従業員は不審な物音を聞いておらず、春夫さんはこの間に殺害されたとみられる。
知人男性によると、春夫さんは29日夕方ごろから30日午前0時ごろまで、男性と一緒に土庄町内の飲食店で酒を飲んでいたという。その後、店の車で自宅まで帰ったとされる。
妻の加代子さん(63)と連絡がとれないことを不審に思った娘らが、女性従業員に連絡。30日午後7時ごろ、女性従業員らが2階の住宅を訪れ、寝室で血を流して倒れている加代子さんを発見した。通報で駆け付けた救急隊員もこたつで血を流している春夫さんを確認。いずれも鈍器のようなもので頭を殴られた痕があった。2人は普段着だったという。
加代子さんは29日午前7時半ごろ、姿が確認されていた。
県警は1日、司法解剖し、2人の死因を調べる。〔共同〕