遊園地「多摩テック」(東京都日野市)跡地にスポーツ施設を建てる明治大の計画が中断したため損害を受けたとして、土地の代金を立て替えた三菱商事が、明大に約60億9千万円の支払いを求める訴えを東京地裁に起こしていたことが2日までに、分かった。
関係者によると、1日の第1回口頭弁論で明大は請求棄却を求めた。
訴状によると、明大は2009年9月に閉園した多摩テックの跡地にスポーツ施設を建てることを計画。11年1月、三菱商事が土地を購入して開発許可を取得し、明大が土地を買い取るとの合意書を交わした。
しかし、明大は13年9月に契約の解除を通知し、その後「当初の予定より大幅に計画が遅れ、工事代金も約50億円増えたため」と理由を説明。三菱商事は契約違反として、土地の購入代金などを明大に請求した。
明大は「主張は訴訟の中で明らかにする。コメントすることはない」としている。〔共同〕