仙台管区気象台は6日、吾妻山(山形、福島両県)で火山性微動を観測したと発表した。今年に入り、1月と2月に続いて3回目の観測で、周辺に注意を呼び掛けている。
気象台によると、地下のマグマや火山ガスの動きを示すとされる火山性微動は6日午前3時20分ごろ、約5分10秒間にわたって観測された。火口付近を震源とする火山性地震も3日以降、多い状態だという。
福島県は6日午後、関係機関の連絡会議を開き、登山客らに対する注意喚起の対応などを確認した。福島地方気象台の担当者は取材に「活動が大規模に活発化している状況ではないが、今後も監視していく」と話した。
吾妻山の噴火警戒レベルは昨年12月、1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げられた。〔共同〕