ネパールの大地震で、首都カトマンズ北方から東約30キロにかけて大きな地殻変動があり、最大で約1.2メートル隆起したことが6日、人工衛星の観測データを解析した国土地理院(茨城県つくば市)への取材で分かった。
国土地理院によると、陸域観測技術衛星「だいち2号」が観測した地震前後のデータを解析し、地表の変動や断層のずれを調べた。
解析から、カトマンズの北東20~30キロの直下の断層が、南に最大で4メートル超滑ったと推定された。またカトマンズ北方を中心に東西約160キロ、南北約120キロの範囲にわたり、10センチ以上の隆起や沈降がみられた。〔共同〕