【ニューヨーク＝高橋里奈】米東部メリーランド州ボルティモアで黒人男性が警察に拘束された後に死亡した事件を受け、ローリングスブレイク市長は６日に記者会見し、市の警官にボディーカメラを年末までに携帯させる方針を発表した。また、「米司法省に我々の警察当局内にどのような組織的な課題があるのか調べてもらう」と述べ、「警察改革を進めて市民社会と警察の関係を修復させる」と強調した。

黒人男性フレディ・グレーさんが警察に逮捕された後、護送車で移送中に致命傷を負って１週間後に死亡した事件に抗議するデモが４月末に発生、暴動に発展した。逮捕に関与した警官６人は訴追されたが、市民の警察に対する不信は根強い。ローリングスブレイク市長は、「警察にできるだけ早くボディーカメラを携帯させることで責任を持たせ、このような事態が２度と起こらないようにしたい」と語った。