【カトマンズ=共同】ネパール内務省は7日までに、大地震の影響で全半壊した建物が約54万戸に上ることを明らかにした。テントや防水シートの配給が追いつかず、さらに救援物資が必要だとしている。
ネパール大地震で大きな被害を受けた同国北東部シンドパルチョーク地区で、倒壊した自宅のがれきを片付ける被災者(5日)=ロイター
内務省の集計によると、全壊は約29万5千戸、半壊は約24万8千戸。山間部では被害状況の把握が遅れているため、損壊した建物はさらに多いとみられる。
首都カトマンズの政府庁舎も、建物の1割程度が被災で使用不能になったという。
カトマンズでは、被害は目立たなくても安全性に問題がある集合住宅などが見つかり、不動産市場の長期的な混乱を懸念する声も出始めた。
国内の死者数は7675人、負傷者数は前日から2千人近く増えて約1万6千人。
地元メディアによると、病院には多くのけが人が詰め掛けているが、医薬品が不足しているという。