デンソーは11日、朝型勤務を促す取り組みを7月から始めると発表した。本社のフレックスタイム制で勤務する約1万3千人が対象となる。定時より1時間早い勤務を促すため、必ず勤務しなければいけないコアタイムを1時間短縮し、午後8時以降の残業を原則禁止する。さらに午前7時から7時30分に社員食堂で朝食を無料で提供する。
7月から9月までの3カ月間限定で実施する。これまでフレックスタイムの社員は、午前10時10分から午後3時25分までをコアタイムとしていたが、1時間短縮して午後2時25分までとする。その上で早めの出社と退社を呼びかける。
早朝勤務を推奨する半面、早めの退社がしやすい勤務時間になり、学校などに通う子供の迎えにも行きやすくする効果を見込む。デンソーは残業代の削減や生産性向上といった効果が確認できれば、制度の恒久化や支社などへの展開も検討する。