首相官邸の屋上で小型無人機「ドローン」が見つかった事件を受け、東京都が都立の公園と庭園計81カ所の管理者に宛てて、園内でのドローンの使用を禁止する通知を出したことが12日、都への取材で分かった。
都によると、通知は4月28日付。これまで各園は管理者の判断で、無線操縦ヘリなどの使用を制限してきたが、都は改めて、ドローンを含めた小型無人機の使用を制限するよう求めた。
都立公園条例の「管理に支障がある行為をすること」を根拠に、公園や庭園でのドローンの操縦や飛行で、利用者に危険が及ぶ行為として制限できると判断したという。
違反した場合、条例には5万円以下の過料を科す規定がある。ただ、都の担当者は「公園を利用する人たちの安全のため、まずは過料を科すのではなく、注意喚起をしていきたい」としている。〔共同〕