【シリコンバレー=兼松雄一郎】米グーグルは11日、公道実験中の自動運転車で直近6年間に小さな事故が11件あったと公表した。ただし、累計で100万マイル(約160万キロメートル)近い距離を走行したが、自動運転が原因の事故はなかったという。後ろから追突された「もらい事故」が大半で、けが人は出ていない。
自動運転の実験を認めているカリフォルニア州などは、もらい事故も含めてあらゆる衝突の報告を求めている。グーグルは報告条件の緩和を求めているが、州側は認めていない。通常の車では軽微な事故は報告されないため、発表された事故件数から自動運転技術の安全性を評価するのは難しい。