福岡県警は12日、県警本部で定例の署長会議を開いた。吉田尚正本部長は訓示で「昨年9月以降、工藤会の主要幹部を相次いで逮捕するなど(組織に)大きな打撃を与えたが、暴力団によるとみられる凶悪事件の多くは未解決のまま。工藤会の壊滅に向けた取り組みはこれからが正念場だ」と述べ、暴力団対策を最重点課題として取り組む考えを強調した。
会議には署長や県警本部の幹部ら124人が出席。吉田本部長は暴力団対策に加え、被害が相次いでいる振り込め詐欺などの「特殊詐欺」の摘発や性犯罪の抑止などにも全力を挙げる方針を示した。