千葉地検特別刑事部は14日、未公表の情報を基に株取引をしたとして、金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いで、元千葉県酒々井町議で住所不定、自称会社役員の篠田誠容疑者(46)を逮捕した。
逮捕容疑は2013年1~3月、東証マザーズ上場の不動産会社「ジアース」(現日本アセットマーケティング)がドン・キホーテとの業務提携を行うなどの情報を公表前に入手し、篠田容疑者本人を含む10名義の口座を使い計約3万5千株、約8400万円分のジアース株を買い付けた疑い。
同町議会事務局によると、篠田容疑者は歯科医をしていた07年に町議に初当選。14年5月に「一身上の都合」を理由に辞職した。
ジアースは1999年設立。04年に東証マザーズに上場し、13年にドンキホーテホールディングスの連結子会社になった。子会社化前の12年3月期の有価証券報告書に虚偽の記載をしたとして、14年7月に金融庁から課徴金1億915万円を支払うよう命じられ、納付している。〔共同〕