工業・情報化部(省)の公式サイトは18日に発表した「インダストリアルインターネット革新的発展行動計画(2021−23年)」(略称は「3カ年行動計画」)の解説の中で、今後3年はインダストリアルインターネットの急成長期に当たると指摘した。工業・情報化部は5方面、11の重点行動、10大プロジェクトによりインダストリアルインターネット(産業のインターネット)の発展における深いレベルの難点、弱点の解消に取り組み、産業のデジタル化を推進し、デジタルの産業化をけん引するという。
インダストリアルインターネットは次世代情報通信技術と工業・経済を深く融合させる新たな工業の生態、鍵となるインフラ、新型応用スタイルであり、新旧の原動力の切り替えを実現する重要な手がかりだ。
3カ年行動計画は現在の産業発展状況と技術・産業の変化の流れを結びつけ、今後3年の中国のインダストリアルインターネットの発展目標を確立した。2023年までに新型インフラの更なる整備を行い、融合応用の成果・効果をさらに際立たせ、技術革新力をさらに高め、産業発展の生態をさらに健全にし、安全保障能力をさらに強化する。インダストリアルインターネット新型インフラ建設は質と量を共に推進し、新モデル・新業態を広く普及させ、産業の総合力を大幅に高める。
インダストリアルインターネットの融合応用はインターネットの革新的応用と異なる。前者の主戦場は実体経済、特に産業領域で、産業を見据え、産業に根ざし、産業に貢献する。3カ年行動計画は、各方面が積極的に参加する団体戦モデルを重点的に強化し、産業のニッチ分野の特徴を際立たせ産業のデジタル化を推進し、デジタルの産業化をけん引するという3つの取り組みを掲げ、インダストリアルインターネットの応用イノベーションを推進する。
今後3年は、ネットワーク領域は引き続き産業の全要素、全産業チェーン、全バリューチェーンの相互接続を支えるネットワークインフラの構築に着眼し、企業内外のネットワークの建設と改造のペースを上げ、基礎的支援力を高める。
同時に現在、中国のネットワークを活用する工業企業は数が多く、多くの業界に跨る。そのため情報化の発展の程度が異なり、担当する業務の種類が異なり、所属する業界の安全保護ルールに大きな違いがあるといった特徴が存在し、画一的なネットワークセキュリティ管理モデルを採用しにくい。
工業・情報化部は今後、インダストリアルインターネット企業に対すネットワークセキュリティの類別・レベル別管理を強化し、力を集中し重要業界や重点企業を対象に安全防護能力の構築を指導し、安全防護水準を高める計画だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年2月22日