【ニューヨーク=高橋里奈】国連安全保障理事会の改革を巡る政府間交渉の討論が14日、ニューヨークの国連本部で始まった。15日までの2日間で常任・非常任理事国数の拡大などについて各国が意見を表明する。
日本はドイツ、インド、ブラジルと結成する「G4」グループの改革案を吉川元偉国連大使が代表して14日に説明した。同案は常任理事国を5から11に、非常任理事国を10から14~15に拡大する中身だ。政府間交渉の議長が各国・グループの意見をとりまとめ、9月の国連総会までに本格交渉のたたき台を作成する。
約110カ国が安保理改革案についてグループや国ごとに意見を提出しているという。吉川大使は日本経済新聞などに「国連加盟国の圧倒的多数の国が意見を提出しており、改革への関心も意見のレベルも非常に高い」と語り、交渉の進展に期待を示した。