葛西臨海水族園(東京・江戸川)は15日、目玉施設の大水槽にハガツオを追加して公開した。水槽では昨年から60匹以上いたクロマグロの大量死が始まり、今年3月には1匹だけになっていた。水族園はマグロの展示を復活させるために水槽の環境を調べる。22日にはスマも加える。
水族園によると、15日朝の開園前、全長50~60センチ、体重2キロほどのハガツオ21匹を水槽に入れた。ハガツオは群れを成して悠々と泳いでいた。錦織一臣副園長は「お客さんが楽しみにしているマグロの復活に向け、第一歩を踏み出せて非常にうれしい」と話した。水族園は6月にも水槽に新たなマグロを入れる。
水族園は3~4月にアカシュモクザメやタカサゴを加えて水槽内の環境を確認してきた。特に問題は起きなかったため、マグロと同じサバ科で魚の分類の近いハガツオとスマの追加を決めた。〔共同〕