葛西臨海水族園(東京・江戸川)で展示中のクロマグロなどが大量死した問題で、水族園は28日までにアカシュモクザメとタカサゴを試験的に水槽内に入れ、異常がなければ6月をメドに新たなマグロを投入すると発表した。水族園の担当者は「大量死の原因特定には時間がかかる。別の魚を入れて様子をみて、異常がなければマグロを戻したい」と述べた。
水族園によると3月31日以降、アカシュモクザメ2~3匹とタカサゴ約500匹を加え、異常がなければ4月中旬からカツオの仲間のスマやハガツオを入れる。6月中にはマグロも展示に加える計画だという。
水槽内には昨年12月時点で計165匹の魚がいたが、次々と死に、24日にはマグロ1匹が残るだけになった。研究機関の病理検査ではマグロなど3匹の脾臓(ひぞう)からウイルスが検出されたが、ウイルスは特定されておらず、大量死との因果関係も分かっていない。