【ニューヨーク=高橋里奈】3人が死亡し、260人以上が負傷した2013年の米ボストン・マラソンの爆破テロ事件で、ボストン連邦地裁の陪審は15日、チェチェン系米国人のジョハル・ツァルナエフ被告(21)に対し、量刑評議で死刑を決定した。
同被告は大量破壊兵器を使用した罪などですでに有罪評決を受けていた。リンチ司法長官は「恐るべき犯罪への懲罰には極刑こそが見合う」と決定を評価する声明を発表した。
弁護側は警察との銃撃戦で死亡した兄にそそのかされた末の犯行と主張し、終身刑を求めていた。控訴するとみられる。
陪審は死刑と終身刑でどちらが適当かを協議し、起訴された30の罪のうち6の罪で死刑と判断。死刑の判断は全員一致が条件で、判事が後日、正式に死刑判決を言い渡す。