川崎市川崎区の多摩川河川敷で2月、中学1年、上村遼太君(当時13)が殺害された事件で、横浜地検は21日、殺人などの罪でリーダー格の少年(18)を、傷害致死罪で事件当時17歳だった少年(18)ともう1人の少年(17)をそれぞれ起訴した。
横浜家裁は12日、非公開の少年審判で刑事処分相当と判断、3人を検察官送致(逆送)していた。3人は今後、成人と同じ公開の法廷で裁判員裁判を受ける見通し。
起訴状によると、2月20日午前2時ごろ、リーダー格の少年は上村君の首を多数回切るなどし、出血性ショックで死亡させ殺害、他の2人も上村君を切るなどして死亡させたとしている。
複数の関係者によると、家裁の少年審判でリーダー格の少年は殺人容疑を認めたが、傷害致死容疑の2人は刑事裁判の無罪に当たる「非行事実なし」を主張した。〔共同〕