【ワシントン=共同】民間による月着陸コンテストを主催するXプライズ財団(米カリフォルニア州)は22日、2016年末までとしていた無人探査の実施期限を1年延長し、17年末までとすると発表した。
コンテストには日本のチーム「HAKUTO(ハクト)」が参加。米企業アストロボティック・テクノロジーの着陸船や探査車と相乗りする形で16年後半の打ち上げを目指している。
ハクトのチームは延長によって機能の高度化が見込め、成功確率が高まるとみて、ア社と打ち上げスケジュールを再協議する。ハクト代表の袴田武史さんは「日本初の民間月面探査を実現する目標は変わらない」としている。
財団によると、期限延長は参加チームに、ロケット打ち上げ事業を手がける企業との契約を進めるのに十分な時間を与える目的。延長により多くのチームが実施段階に進めるようになるとみている。
コンテストは月着陸後に月面を500メートル以上走行し、高解像度の映像や写真を地球に送信するのが課題。米グーグルが出資し、上位チームには賞金総額3千万ドル(約36億5千万円)が贈られる。