25日公開された衆院議員の資産報告書をめぐり、自民党の佐々木紀氏(石川2区)ら5人が同日夕までに衆院事務局に訂正を届け出た。これにより共同通信の集計で資産総額の平均は1万円増えて3464万円となった。前回2013年5月の公開時と比べて234万円多いことになる。
各資産別の平均で変わったのは建物が971万円、預貯金が993万円、借入金が1770万円。株式を除く金融資産や不動産を持っていないと報告した「資産ゼロ」の議員は74人に、株式所有者は158人になった。政党別の1人当たり平均資産は自民党が4705万円。
佐々木氏は資産ゼロと報告していたが、石川県小松市の建物(固定資産税課税標準額243万円)、預金60万円、金銭信託220万円、保有株式5千株、借入金1500万円とそれぞれ訂正した。同氏の事務所は「前回から変更した部分のみを報告すればいいと勘違いしていた」と説明した。
佐々木氏のほか、いずれも自民党の井上信治氏(東京25区)が株式数、大島理森氏(青森3区)がゴルフ会員権の名称、竹下亘氏(島根2区)と白石徹氏(愛媛3区)がともに不動産の所在地を訂正した。記載ミスなどという。〔共同〕