愛知県豊田市の住宅から3人の遺体が見つかった火災で、県警は28日までに、司法解剖の結果、3人は首を絞められて窒息死した可能性があると明らかにした。3遺体とも損傷が激しく、性別は判明しなかった。この家に住む女性3人の行方が分からなくなっており、県警は今後、遺体のDNA型鑑定などで身元特定を進める。
県警の調べに対し、世帯主のアルバイト、松井芳治容疑者(65)=銃刀法違反容疑で現行犯逮捕=は「家族を殺して自分も死ぬつもりだった」といった趣旨の供述をしているという。県警は同容疑者が義母(89)と妻(65)、長女(37)の3人を殺害し自宅に放火したとみて捜査している。
火災は26日午前4時半ごろ発生し、松井容疑者宅など計240平方メートルを焼いた。同容疑者は同日午前6時45分ごろ、自宅から約30キロ離れた同県岡崎市内で包丁2本を所持していたとして、現行犯逮捕された。