女性の遺体が見つかったマンション=2018年5月8日午前3時32分、福岡市西区周船寺1丁目、木下広大撮影
7日午後9時50分ごろ、福岡市西区周船寺(すせんじ)1丁目のマンションの一室で、女性(40)が血を流して倒れているのを知人男性が見つけ、119番通報した。駆けつけた警察官が、女性が死亡しているのを確認した。胸や腹に刃物による傷があったことなどから、福岡県警は殺人事件と断定して捜査本部を設置。この部屋に1人で住む70代の男性が事情を知っているとみて行方を捜している。
捜査1課によると、女性は福岡県志免町南里7丁目の職業不詳、大宅美貴さん。大宅さんは台所で倒れていたという。部屋は無施錠で、室内からは凶器とみられる刃物1本を押収した。県警は大宅さんが仕事で部屋を訪れた可能性があるとみている。8日中に司法解剖をして、詳しい死因を調べる予定。
40代の知人男性は大宅さんと同居していたが、大宅さんが6日夕に「ちょっと出てくる」と言って外出。その後、連絡がとれなくなったため、スマートフォンのGPS機能を使って捜していたという。
現場はJR筑肥線周船寺駅から西に約200メートルの住宅街。現場近くの小学校に通う2人の息子を持つ女性(38)は、8日朝の登校に付き添った。「事件を聞いて不安だった。この辺りは事件や事故は少ない地域。こんなことが起こるとは」と驚いていた。