新潟市西区の小学2年、大桃珠生(たまき)さん(7)が殺害されて線路に遺棄された事件で、大桃さんが連れ去られて間もなく殺害された可能性があることが、捜査関係者への取材でわかった。新潟県警は、遺棄されるまでの間、何者かが遺体を隠していた疑いもあるとみて捜査している。
県警によると、大桃さんは7日午後3時すぎ、通っていた市立小針小から下校中、友達と別れた後に行方がわからなくなった。捜査関係者によると、自宅まで約300メートルの直線道路を1人で歩く姿が目撃されており、帰宅直前に連れ去られた可能性がある。遺体は午後10時半に列車にひかれる前の約9分間に線路上に寝かされたとみられる。死因は窒息死で、首に絞められた痕があったという。
捜査関係者によると、司法解剖の結果、胃の中の内容物の状況などから、大桃さんが亡くなったのは、7日夕方ごろまでの間とみられるという。県警は、遺体が比較的長時間にわたって隠されていた可能性もあるとみて調べている。
市教育委員会によると、大桃さんは事件当日朝の登校時、「黒い服でサングラスをした男に追い回された」と友人に話していたが、事件後にも西区内で2件の不審者情報が寄せられた。県警によると、現場周辺では昨年9月から今年4月までに不審者情報が少なくとも9件あったという。
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11日夜、同区内で大桃さんの通夜が開かれ、親族らが訪れた。