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米グーグルが次期OS公開 検索機能など強化

【シリコンバレー=小川義也】米グーグルは28日、スマートフォン(スマホ)など携帯端末向けの次期基本ソフト(OS)「アンドロイドM」を公開した。人工知能を活用した検索機能の強化や、米アップルに対抗する新決済サービスの対応、個人情報保護の強化が柱。使い勝手や安全性を高め、世界で約8割のシェアを握るスマホOS市場での首位固めを目指す。


サンフランシスコ市内で28日開幕した開発者向け会議「グーグルI/O」で、スンダル・ピチャイ上級副社長らが明らかにした。開発者を対象に試用版の配布を同日から始めた。一般向けの配布は今年後半の予定。


人工知能を活用した検索機能「ナウ・オン・タップ」は、利用者がスマホのホームボタンを長押しすると、その時に読んでいる電子メールやウェブサイト、聞いている楽曲などを分析して関連する情報を提示する。たとえば、話題の映画に関するメールを読んでいるときに長押しすると、その映画に関する口コミ情報や最寄りの映画館の上映スケジュールなどを提示する。


新たな決済サービス「アンドロイドペイ」は従来の「グーグルウォレット」に代わるもので、新たに盛り込んだ指紋認証機能と近距離通信を組み合わせて安全に決済できる。米国の主要な金融機関やクレジットカード会社と提携。マクドナルドやメーシーズなど全米7000カ所以上の店舗で利用できる。


プライバシーの保護では指紋認証に加え、アプリごとに提供する個人情報を細かく管理できる機能を拡充した。


家電などをスマホで操作するための新OS「ブリロ」も披露した。アンドロイドを基に開発したもので、あらゆるモノをネットにつなげて使い勝手を高める「インターネット・オブ・シングス(IoT)」と呼ばれる分野に対応する。


このほか、1枚あたり1600万画素までの画像であれば、無料・無制限でクラウドに保存できる新アプリ「グーグルフォト」も発表した。写真の中の人物や建物などを人工知能が分析し、自動的に分類してくれる。アンドロイド端末だけでなく、アップルのOS「iOS」でも利用できる。


仮想現実(バーチャル・リアリティー=VR)映像端末向けのコンテンツを撮影する機材の開発で米ゴープロと提携したことも明らかにした。


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