広東省第13期人民代表大会第4回会議が24日に広州で開幕した。馬興瑞省長は政府活動報告で、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定や中国EU投資協定など重要なメカニズムを活用して、ASEANや日韓など地域市場の開拓に力を入れ、「一帯一路」(the Belt and Road)沿線諸国との貿易協力を強化すると述べた。中国新聞社が伝えた。
広東省統計局が同日発表した統計によると、2020年に同省の物品貿易は総額7兆844億8000万元(1元は約16.0円)で、前年比0.9%減少。下げ幅は第1~3四半期と比べて0.7ポイント縮小した。このうち輸出は4兆3498億元で0.2%増となり、マイナス成長からプラス成長への転換を実現した。貿易黒字は1兆6151億2000万元で、前年比803億5100万元拡大した。
中国税関総署広東分署によると、2020年の広東省の対ASEAN貿易は1兆900億元で6.5%増加。ASEANは香港地区を抜いて広東省最大の貿易パートナーとなった。対香港地区貿易は1兆元で8.8%減少、対米貿易は4%増加、対EU貿易は1%増加、対台湾地区貿易は7.9%増加した。また、「一帯一路」沿線諸国との貿易は1兆7600億元で、2.3%増加した。
2020年に広東省は貿易構造の最適化を推進し、加工貿易のモデル転換と高度化を支持し、一般貿易の発展に力を入れ、大口商品の輸入を拡大し、サービス貿易の革新的な発展を推進し、貿易の新業態を積極的に育成し、クロスボーダーEC総合試験区を7か所新設した。
馬省長は、「今年、広東省は対外開放協力を最適化し、向上させる。広東省の自由貿易試験区、経済特区の革新的発展を後押しし、模範的牽引効果を発揮する。貿易の質の高い発展の『10大プロジェクト』を実施し、『貿易強省』の建設を加速させる。中国輸出入商品交易会(広州交易会)、中国国際高新(ハイテク)技術成果交易会、21世紀海のシルクロード国際博覧会などをより優れたイベントにしていく」と表明。
また馬省長は、「貿易の『シングルウィンドウ』の整備や通関モデルの改革を深め、クロスボーダー貿易の円滑化を推進し、市場調達、クロスボーダーEC、デジタル貿易、オフショア貿易などの新業態や新モデルを強化する。輸入貿易促進プラットフォームを育成し、広州南沙輸入貿易促進モデル地区をしっかりと建設し、全国に波及する輸入商品流通センターを構築する」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年1月25日