【ブリュッセル=共同】世界的な演奏家への登竜門、エリザベート王妃国際音楽コンクール(バイオリン部門)の決勝がベルギーの首都ブリュッセルで30日まで行われ、横浜市港南区の毛利文香さん(21)が6位に入賞した。結果発表の際に涙を見せた毛利さんは「あこがれのコンクールで舞台に立ててうれしかった。さらに高いレベルを目指したい」と話した。
優勝は韓国のイム・ジヨンさん(20)だった。
毛利さんは3歳からバイオリンを始め、桐朋学園大音楽学部ソリスト・ディプロマ・コースを経て、現在は慶応大文学部3年。2012年のソウル国際音楽コンクールで優勝。今年のパガニーニ国際バイオリンコンクールで2位に入賞した。
エリザベート王妃国際音楽コンクールはチャイコフスキー国際コンクールなどと並び、世界最高峰の音楽コンクールの一つ。バイオリンのほか、ピアノ、声楽、チェロの各部門があり、毎年1部門ずつ順番に行われる。