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エンターテインメント業界で多くの人を引き付けているのは誰か。雑誌「日経エンタテインメント!」が2008年から年1回発表している「タレントパワーランキング」がまとまった。タレントの認知度と関心の持たれ具合のスコアで算出する順位だ。今年は上位の常連が安定した強みを発揮。次代のエンタメを担う顔ぶれも存在感を増した。 今年の総合1位は嵐。ここ6年間、常に2位以内をキープしている。14年は結成15周年を迎え、9月にハワイで記念公演を開催。2日間で3万人と、海外で開くイベントとしては異例の動員で底力を見せつけた。
一方で新顔も上位に食い込んだ。2位のマツコ・デラックスは昨年初めてトップ10入りし、今年一気に順位を上げた。言葉の感度が高く、相手が誰でもトークを光らせることができる才能の持ち主。レギュラー「マツコの知らない世界」が同時間帯視聴率で12月に1位になるなど結果を出している。 もう1人目立つのがプロテニスの錦織圭。14年の180位から今年は4位に躍進した。全米オープンで日本人初の決勝に進出した14年9月以降、認知度、関心度ともに急伸。恩師の松岡修造も100位圏外(112位)から27位に浮上した。 3位の綾瀬はるか、5位の阿部寛、9位の櫻井翔は高値安定で上位の常連だ。また昨年3位だったフィギュアスケートの羽生結弦は今年も6位にランクイン。タモリは「笑っていいとも!」終了後の14年4月以降、新たな活動に関心が集まり、35位から7位に順位を上げた。このほか嵐のメンバーで最もスコアが高かった8位の大野智や、冠番組が多い有吉弘行が初めてトップ10に入った。 11位以下ではTOKIOが59位から12位に上昇したのが目をひく。14年はデビュー20周年で露出が増加。ジャニーズ陣営で初めてロックフェスティバルに出演したり、メンバーが「24時間テレビ」のチャリティーランナーを務めたりと話題が増えた夏からスコアが伸びた。 お笑いでは博多華丸・大吉が81位から23位に急上昇。14年冬の「THE MANZAI」では若手を寄せつけない安定感ある漫才で初優勝。バラエティーに引っ張りだこの大吉に加え、華丸も情報番組のコメンテーターに起用された。 SMAPの中居正広は46位から21位に。深夜番組「ナカイの窓」が定期的にスペシャル番組でゴールデンに進出するなどMC(司会)としての力を発揮する機会が増え、男性では10代、女性は10代~40代のバラエティーを好む世代が支持した。 またレギュラーの大半が冠番組で名前にバリューのあるさまぁ~ずと、14年は「スカッとジャパン」などレギュラーを2本増やした内村光良、14年から今年の頭にかけて5本の新規CM契約があったローラも順位が上がった。 31位から50位圏で躍進したのは小栗旬とバナナマン。小栗は「ルパン三世」の劇場版が興行収入24億円。戦国時代にタイムスリップするコミック原作ドラマ「信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)」も平均視聴率12.5%と健闘。俳優としての挑戦が評価され、昨年の89位から46位に上昇した。49位のバナナマンは数多いレギュラーでも「Youは何しに日本へ?」の視聴率上昇が材料となった。 このほか新番組が好調な爆笑問題(33位)や、「ワイドナショー」の発言がメディアで頻繁に取り上げられた松本人志(42位)らも目立った。
テニスのマドリード・オープンでフェレールを破り、ベスト4に進出した錦織圭(5月8日)=ロイター 51位以下で最も飛躍したのは日本テレビアナウンサーの水卜麻美。食いしん坊という親しみやすいキャラクターが人気で、323位から一気に70位に入った。またお笑いでは人のネタをアレンジしつつパクる“パクリ芸”が話題の山崎弘也(アンタッチャブル)が113位から68位に。MC業が増えたオードリーの若林正恭も134位から77位に順位を上げた。 俳優では朝ドラ「ごちそうさん」終了後に主演した「花咲舞が黙ってない」の視聴率が14年4月期に首位の杏が64位。同7月期の「HERO」が初回視聴率26.5%と衰えぬ吸引力を見せた木村拓哉が73位に入った。映画「アナと雪の女王」で声優を務めた松たか子は86位と初めてトップ100入りした。 (「日経エンタテインメント!」6月号の記事を再構成、敬称略。文・内藤悦子) [日本経済新聞夕刊2015年5月30日付] |
1位嵐、上位に新顔も 15年タレントパワーランキング
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