■京都大学 柴田一成教授と大学院生の野津湧太氏らは、太陽とよく似た恒星の表面で発生する「スーパーフレア」と呼ぶきわめて大きな爆発現象は巨大な黒点ができたときに起こりうることを突き止めた。米ハワイ島にあるすばる望遠鏡を使い、太陽系の外にある50個の恒星の光を調べた。研究チームは「スーパーフレアは太陽で起きる太陽フレアと同じ仕組みだ」と話している。
太陽フレアは太陽の表面に現れる黒点に蓄えられた磁場のエネルギーが一気に放たれることで発生する。スーパーフレアは太陽フレアの10~1万倍にも達する。太陽で起きれば強烈な放射線が地球を襲い、大規模な通信障害や停電などが起きるといわれる。
米航空宇宙局(NASA)の宇宙望遠鏡ケプラーの観測から、スーパーフレアが太陽によく似た恒星で見つかっている。今回は、こうした星の表面に巨大な黒点があることが確認できたという。