3日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は小幅に4日続伸した。終値は前日比6円28銭(0.23%)高い2690円19銭だった。年初来高値を連日で更新し、2006年4月中旬以来、約9年2カ月ぶりの高値を付けた。市場では「日経平均株価が売りに押されるなか、材料株を物色する流れが強い」(いちよし証券の宇田川克己・投資情報部課長)との声があった。韓国で中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の感染が広がっており、連想が働きやすい銘柄の上昇が目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で887億円、売買高は1億7968万株だった。主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20も4日続伸した。シンデンハイやDWTI、イマジニアが上昇した。MERS関連として、防じん用などのマスクを手がける重松製や興研がともに年初来高値を更新。半面、日ダイナミクやセキュアヴェ、MKシステムは下落した。
東証マザーズ指数は続落した。終値は前日比2.95ポイント(0.31%)安い962.67だった。時価総額の大きいミクシィやサイバダインが下落し、指数を押し下げた。ITbookやモルフォ、そーせいも下落した。コラボスやファーマF、MCJが上昇した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕