【シドニー=高橋香織】ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は11日、政策金利を0.25%引き下げ、3.25%にすると発表した。利下げは2011年3月以来、4年3カ月ぶり。市場では据え置き観測が主流だった。ウィーラー総裁は声明で「一層の金融緩和が適切だろう」と述べ、追加利下げの可能性に言及した。
NZ中銀は14年3月、先進国の先陣を切って利上げに転じた。同年7月からは3.5%で据え置いてきた。足元の経済成長率は約3%と堅調だが、主要輸出品である乳製品の国際価格が下落傾向にあるため、金融姿勢を変更して景気の底上げを図る。