2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、同五輪で開催都市の東京が提案できる追加種目に野球とソフトボール、空手など26の国際競技連盟(IF)から応募があったと発表した。応募資格があった国際オリンピック委員会(IOC)承認の33連盟の8割近くが申請し、関心の高さをうかがわせた。
相撲や100年ぶりの実施を狙う綱引きのほか、過去に五輪採用の候補となったスカッシュ、ローラースポーツ、水上スキーのウエークボードも含まれた。サーフィンやビリヤード、日本で認知度が低いトランプゲームのブリッジやフライングディスクも名を連ねた。
今後、各IFの実施要望種目や国内競技人口などを記した書類を審査し、22日に1次選考の結果を発表する。通過する団体数は未定だが、組織委の武藤敏郎事務総長は国際的な人気や普及度、IFの組織体制、入場券収入の見通しや実施に要する費用などを考慮する考えを示した。最終選考に進んだIFには8月初旬に東京でヒアリングを行い、絞り込んで9月末までにIOCに提案する。
組織委の森喜朗会長は東京都内で開かれた理事会後に記者会見し「(IOCの)バッハ会長からは特に若者の気持ちを大事にしてくれと強調された。スポーツも大きく変化していく時代。新しいスポーツも出現してくるので大事にしていきたい」と話した。〔共同〕