北海道砂川市で歌志内市の会社員、永桶弘一さん(44)の家族4人が死亡、1人が重体となった事故で、北海道警は30日、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の疑いで上砂川町の解体工、古味竜一容疑者(26)=道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕=を再逮捕した。
道警によると、古味容疑者は「弁解することは何もありません」と容疑を認めている。防犯カメラの映像や目撃者の話から、古味容疑者が友人の谷越隆司容疑者(27)=自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)容疑で逮捕=と競い合って走行していたことが明らかになり、共謀が成立すると判断した。事故現場の交差点手前では、制限速度の時速60キロを大きく上回る約130キロが出ていたという。
再逮捕容疑は6日午後10時35分ごろ、谷越容疑者と共謀し、米国メーカー製ピックアップトラックで猛スピードを出して故意に赤信号を無視し、国道12号交差点に進入。谷越容疑者の乗用車が永桶さんの軽ワゴン車に衝突、一家5人を死傷させた疑い。
古味容疑者は衝突で投げ出された永桶さんの長男で高校1年の昇太さん(16)をトラックで約1.5キロ引きずって放置した疑いで逮捕されていた。札幌地検岩見沢支部は30日、古味容疑者の道交法違反(ひき逃げ)容疑を処分保留とした。〔共同〕