2日午前の東京外国為替市場で円相場は続落した。12時時点は1ドル=123円34~37銭近辺と前日17時時点に比べ73銭の円安・ドル高で推移している。民間雇用関連サービス会社ADPが発表した6月の全米雇用リポートなど、米国の雇用関連指標の改善を背景に、前日のニューヨーク市場で円売り・ドル買いが優勢だった流れが続いた。ただ、日本時間今夜に6月の米雇用統計の発表を控えていることや、5日のギリシャ国民投票を前に警戒感が高まっていることもあり、結果を見極めたいとして下値をさらに探る動きは限られた。
9~12時の円の高値は123円30銭近辺、安値は123円47銭近辺で、値幅は17銭程度だった。
円は対ユーロで下落した。12時時点は1ユーロ=136円58~62銭近辺と同33銭の円安・ユーロ高で推移している。欧州連合(EU)がギリシャの国民投票終了まで支援再開の交渉を行わない方針を示しており、朝方の円は不安感の高まりから対ユーロで続伸していた。その後、対ドルでの円売りがユーロ相場にも波及して下落に転じ、11時30分過ぎには一時136円63銭近辺まで下落した。
ユーロは対ドルで続落した。12時時点は1ユーロ=1.1072~75ドル近辺と同0.0040ドルのユーロ安・ドル高で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕