【ワシントン=共同】米航空宇宙局(NASA)は4日、冥王星に接近中の無人探査機ニューホライズンズに一時通信トラブルが起き、探査機が休止状態に入ったと発表した。一両日中に正常な状態への復帰を目指す。
探査機は14日の到着を目指して冥王星から約1100万キロの宇宙空間を飛行中。6月末には冥王星と衛星カロンのカラー画像を撮影して地球に送信した。
NASAによると、4日午後に探査機との通信が途絶。1時間余りで通信は回復したが、探査機はトラブル時の手順に従って自動的に予備のコンピューターに切り替え、観測を見合わせる休止状態になった。
搭載機器に異常は確認されず、探査機は健康な状態。ただ地球から約49億キロ離れていて探査機との通信に往復で9時間かかるため、復帰には1日から数日はかかるとNASAはみている。