寝静まった住宅街にごう音が響き渡った。24日未明、相模原市中央区の在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)で起きた爆発。火の粉が飛び散り、煙が高く上がった。周辺に病院や保育園もあり、「危険物はないのか」と住民に不安が広がった。
爆発が起きたのは午前0時45分ごろ。JR横浜線に沿ってある補給廠と線路を挟んだ向かい側に住む同区の会社員、石田業明さん(67)は、テレビを見ているときに「パン、パン」と乾いた破裂音を聞いた。「音がドッカン、ドッカンと変わり、数十回聞こえた。火の粉が飛び散り、火薬のにおいが漂った。何が起きたか分からず、怖くて眠れない」
同区の男性会社員(45)は「ドーン」という爆発音を聞いた。外に出ると約1キロ先の補給廠の敷地が霧のような煙に包まれていた。「資材置き場と聞いていてこれまで不安はなかったが、こんなことがあると考え方も変わる」と語った。
補給廠の入り口では、警備員が報道関係者に、敷地に入らないよう注意した。午前3時半ごろ、軍服姿の補給廠関係者が徒歩で現れ、報道陣に通訳を介して「酸化物などが燃えた。原因は調査中」と説明した。〔共同〕