参院で審議中の安全保障関連法案に反対する市民らが30日、国会(東京・千代田)周辺で大規模な集会を開いた。雨が降る中、国会前の車道や沿道を埋め尽くした参加者らは「即時廃案を」「集団的自衛権はいらない」とアピールした。
主催した市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」は、参加者数を約12万人と発表。警視庁は参加者数の発表をしていないが、警察関係者は3万人余りとしている。
集会に参加した東京都清瀬市の女性会社員(43)は「デモをする若者の存在を知り、自分も何か行動しなくてはと思った」。東京都板橋区の男性会社員(33)は「軍事でなく外交で平和を維持すべきだ」と話した。
実行委によると、全国に一斉行動を呼びかけ、計200カ所以上で同法案に反対するデモや集会が開かれたという。