【カイロ=共同】イエメンのハディ暫定大統領を支援するサウジアラビア軍などは30日、イエメン北部ハッジャ州の瓶詰め工場を空爆、働いていた市民36人が死亡した。ロイター通信が住民の証言として報じた。イスラム教シーア派系武装組織「フーシ」の戦闘員が工場に駐屯していたという報道もある。
ハディ派は南部アデンなど5つの州を奪還し、首都サヌアがある北部に向けて進撃している。一方、サウジの空爆に多数の市民が巻きこまれているとの懸念が強まっている。
イエメンはハディ派とフーシが対立し、内戦状態に陥った。サウジが3月末に空爆を開始して以降、4300人以上が死亡。和平協議には進展がなく、人道危機が続いている。