NTTデータは5日、小売店などとクレジットカード会社、金融機関を結ぶネットワークシステムに障害が発生し、約1時間半にわたって一部でカード決済ができなくなったことを明らかにした。同社は全国的に影響が出たとみて、原因を調べている。
NTTデータによると、障害が起きたネットワークは月間取引量が約4億件に上る日本最大の決済システム。国内のほぼ全てのクレジットカード会社約120社と金融機関の約1600拠点、加盟する小売業など約2千社を結び、全国の店頭に決済端末約77万台が設置されている。インターネット取引の決済にも利用されている。
障害は5日午後4時5分ごろに発生し、午後5時40分ごろに復旧した。この間、スーパーや飲食店などの店頭でカード決済ができなかったり、決済ができても通常より時間がかかったりしたケースが多数発生したとみられる。
全国でカード決済に影響した件数について、NTTデータは5日夜の段階で「把握できていない」としている。同社は「多くの利用者に迷惑をかけ申し訳ない。原因や影響の範囲を早急に調べる」としている。