大阪維新の会の橋下徹代表(大阪市長)は16日、11月22日投開票の大阪府知事と市長のダブル選について、市長選に擁立する候補の選定が「一任されている」と明らかにした。意中の候補は既に決めているとしたが、具体名は明かさなかった。知事選候補には松井一郎知事(大阪維新幹事長)が望ましいとの考えを改めて示し、9月中にそれぞれの候補を同時に発表するとした。市役所で記者団の取材に答えた。
橋下氏は市長選候補は「維新の議員のメンバーから選ぶのが原理原則」と述べた。本人にはまだ打診していないという。
橋下氏は8月に地方議員経験のある国会議員も選択肢になると言及しており、大阪維新内では元大阪市議の吉村洋文衆院議員らが浮上している。橋下氏は今月3日、吉村氏を「すばらしい人材と思う」と述べている。
ダブル選では「大阪都構想」の再挑戦を訴えるが、橋下氏は「都構想の賛否ではない。都構想の議論を続けるか否かを問う」とした上で、自民党などは対案としていた総合区制度の具体案を示すべきだと強調。「相手の案を引き出すために都構想を出す」と話した。