介護事業大手の「メッセージ」(岡山市)が運営する介護付き有料老人ホームで職員が入所者を虐待していた問題で、厚生労働省は18日、同社の関東オフィス(東京都中央区)に介護保険法に基づく立ち入り検査に入った。
塩崎恭久厚労相は同日の閣議後の記者会見で「再発防止に向けた取り組みを実行し、利用者が安心して過ごせる環境を整えていただきたい。検査で実態を調べることが大事な一歩だ」と述べた。
同社のグループ施設を巡っては、川崎市のホームで入所者3人が転落死したほか、大阪府豊中市のホームで職員による虐待があったことなどが判明している。厚労省は職員への研修体制や人員配置などに問題がないかを中心に調べる。
厚労省は29日に岡山市の本社にも立ち入り検査する方針。メッセージのグループ施設は全国に300以上ある。