日本鉄鋼連盟(鉄連)が18日発表した8月の粗鋼生産量は、前年同月比6%減の880万1200トンだった。マイナスは12カ月連続。7月の自動車生産台数が13カ月連続減となるなど、自動車向けなどで需要の回復が遅れていることが響いた。
鋼材別では、自動車や家電などに幅広く使う主力の広幅帯鋼が1%減の382万4700トンと10カ月連続の減少となった。自動車車体向けなどが用途の亜鉛めっき鋼板は10%減の89万5700トンと13カ月連続で前年同月を下回った。
建材はビルのはりなどに使うH形鋼が7%増の34万1700トンで2カ月連続でプラスだった。前月に引き続き高水準だった在庫の調整が進んだことで増加しているが、内需は依然として弱いという。〔日経QUICKニュース(NQN)〕