税関がまとめた統計によると、今年1-10月には、中国の対外貿易は増加傾向が続き、物品貿易の輸出入額は25兆9500億元(1元は約15.7円)に上り、前年同期比1.1%増加した。このうち輸出は14兆3300億元で同2.4%増加、輸入は11兆6200億元で同0.5%減少、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆7100億元の黒字で、黒字額は同16.9%増加した。人民日報が伝えた。
10月の対外貿易輸出入額は2兆8400億元で同4.6%増加し、このうち輸出は1兆6200億元で同7.6%増加、輸入は1兆2200億元で同0.9%増加、貿易収支は4017億5千万元の黒字で、黒字額は34.9%増加した。
税関総署の関係責任者は、「6月以降、中国の対外貿易輸出入は5ヶ月連続でプラス成長を達成し、輸出の国際市場シェアも上昇を続け、対外貿易の発展の強靱性がさらに高まった」と述べた。
1-10月には、中国とASEAN、欧州連合(EU)、米国、日本、韓国の5大貿易パートナーとの輸出入がいずれも増加した。ASEANは1番目の貿易パートナーで貿易額は3兆7900億元に上り、同7%増加した。2番目のEUは3兆6200億元で同3.5%増加。米国は3番目で3兆2千億元に上り、同3.9%増加した。
民間企業の輸出入が増加し、割合も上昇した。1-10月の民間企業の輸出入額は12兆元で同10.5%増加し、中国の対外貿易の46.2%を占め、前年同期比3.9ポイント上昇した。
電気機械製品、繊維製品、プラスチック製品などの輸出が増加し、衣類、靴類、カバン類などの輸出は減少した。1-10月の電気機械製品輸出額は8兆4500億元で同3.8%増加し、マスクを含む繊維製品の輸出は9084億1千万元で同34.8%増加した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年11月9日