参院本会議での採決が迫った18日、国会前の沿道には朝から多くの人が集まり、廃案を求める声を上げ続けた。5連休前日の金曜日。午後6時ごろからは会社員らも続々とデモに加わった。
デモの列は国会に近い地下鉄・永田町駅や霞ケ関駅まで続き、沿道は「9条壊すな」「戦争させない」などと書かれたプラカードを掲げた人たちで埋め尽くされた。警察関係者によると、午後9時現在で約1万1千人が参加。デモは19日未明になっても続いた。
18日夜に集会が始まると、あちこちでバラバラに起こっていたシュプレヒコールが1つに重なり、ひときわ大きな声が国会前に響いた。「柵に触るな」。正門に近い場所では横一列に並んだ警察官が、近づこうとする参加者を必死で押しとどめる場面もあった。