【ヤンゴン=松井基一】11月8日に上下両院選挙が実施されるミャンマーで最大野党、国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー党首が21日、最大都市ヤンゴン郊外にある自身の選挙区、コームーで遊説を行った。9月8日の選挙戦開始後、初の選挙区入り。自動車で移動しながら沿道の有権者に「真の変革に、政権交代は不可欠」と支持を呼びかけた。
次回選挙は2011年春の民主化後、初の上下両院選。NLDと政権与党、連邦団結発展党(USDP)の激戦が予想される。スー・チー氏は12年春、下院の補欠選挙にコームーから出馬し当選。国政に参画した。スー・チー氏は演説で「現在のミャンマーに真の民主主義はない」と指摘。「NLDの候補者は知名度は低いが、所属政党で投票先を決めてほしい」と訴えた。