高齢者の誤飲・誤食事故が増えているとして、消費者庁は22日までに、「高齢者本人だけでなく家族や介護者も気を付けてほしい」と注意を呼び掛けた。食料品の袋に入った乾燥剤や薬の包装シートを誤って口に入れるケースが目立つという。
消費者庁によると、2009年9月~今年7月に165件の事故の報告があり、うち25件では入院治療が必要だった。薬を包装シートごとのみ込んで喉をいためたり、ペットボトルに移し替えた漂白剤を誤って飲んだりした事例があった。
消費者庁は事故防止のため、薬の包装シートを切り離して小さくしない▽食品以外のものを食品用の容器に移し替えない▽認知症の人の手の届く場所に口にすると危険なものを置かない――ことなどを呼び掛けた。