【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)は23日夜(日本時間24日未明)にブリュッセルで非公式首脳会議を開き、欧州に押し寄せる難民や移民への対応を協議した。会議後に記者会見したEUのトゥスク大統領は難民支援のため、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)など国際機関へ10億ユーロを追加支援することなどで合意したことを明らかにした。
首脳会議ではEU域外との国境管理の強化の必要性でも一致した。トゥスク大統領は「EU域外との国境を適切に管理することはEU加盟国の共通の責任だ」と語った。
同日の首脳会議では、22日の閣僚理事会で異例の賛成多数で可決した12万人の難民受け入れ分担を巡って反対票を投じたハンガリーやチェコなど中東欧諸国の反応にも注目が集まっていた。ただ首脳会議では難民分担案を巡る批判などの声は上がらなかった模様だ。