【NQNニューヨーク=川内資子】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発し、終値は前日比113ドル35セント(0.7%)高の1万6314ドル67セントだった。米経済の回復期待や、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長による24日夕の講演を受け米金融政策を巡る不透明感がやや薄れたことを手掛かりに、買いが優勢となった。
4~6月期の米国内総生産/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5EAEAE4E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(GDP)確定値は物価変動を差し引いた実質の年率換算/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E7E1E5E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXで前期比3.9%増と、改定値から0.2ポイント上方修正された。9月の消費者態度指数(確報値、ミシガン大学調べ)が速報値から上方修正された。米景気の順調な回復が続いているとの見方から、株式を買う動きにつながった。
イエレンFRB議長による24日夕の講演は、市場の一部が予想したよりも利上げに前向きな中身と受け止められた。同議長は年内利上げの方針を改めて示したため、金融政策を巡る不透明感がやや後退し、株式の買いを促した。
前日夕に好調な四半期決算/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE3EAE3E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXを発表したスポーツ用品のナイキが大幅高となった。1銘柄でダウ平均を68ドル押し上げた。
ダウ平均の上げ幅は午後1時すぎに263ドルまで広がったが、その後は急速に伸び悩んだ。バイオ関連株に利益確定売りが膨らむと、ファイザーやメルクなど製薬大手株にも売りが広がって相場の重荷となった。
米議会のジョン・ベイナー下院議長(共和党)が25日、10月末に辞任すると発表した。米議会での予算協議などになんらかの影響が出るとの見方は多いが、今後の協議の行方などを見極めたいとして相場の反応は目立たなかった。
一方、ナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は4日続落し、同47.982ポイント(1.0%)安の4686.496で終えた。景気回復期待から買いが先行したが、午後にバイオジェンなどバイオ製薬株が軒並み下げて指数を押し下げた。
業種別S&P500種株価指数では全10種のうち「金融」や「公益事業」、「生活必需品」など7業種が上昇。一方、「ヘルスケア」や「IT(情報技術)」などが下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約9億8000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約19億9000万株だった。
ナイキは最高値を更新した。前日夕に人員削減を発表した半導体のマーベル・テクノロジー・グループが上昇。ネットワーク機器のシスコシステムズや金融のJPモルガン・チェースも買われた。